1)賃貸の管理形態も考慮し選ぶ
タイバンコクの賃貸は、コンドミニアムとアパートやサービスアパートの3種類が主流です。
コンドミニアムは物件数が豊富で、同条件のアパートやサービスアパートに対して、比較的賃料が手頃なのが特徴です。
また、電気代が電力会社から直接請求されますから、上乗せなしの正規料金の負担で済みます。
管理を行っているのは個人オーナーで、日本においては分譲マンションがイメージに合致します。
近年はこのコンドミニアムが多く建設される傾向で、需要の高さを窺い知ることができます。
デザインはおしゃれかつモダンな傾向ですから、満足度の高い物件を借りられる可能性があります。
ただオーナーによって内装が異なるので、その点が多様性に繋がっているといえるでしょう。
一方、オーナーが個別対応することでトラブルの解決が遅くなったり、備品の修理費用が自己負担になる欠点があります。
請求書や領収書は発行されないので、こちらから要求する必要があるのも欠点の1つです。
害虫駆除やエアコンの整備に備品の交換などは、コンドミニアムにおいては基本的に自己負担です。アパートは法人のオーナーが所有する物件で、管理やサポートを提供しているのがポイントです。
欠点が少なく隙がありませんから、日本人に好まれる傾向があるといえます。
2)高い付加価値がある物件は日本人には住みやすい
高級なアパートは日本人を対象に提供されているので、日本人好みなのも頷けます。
虫がよく出るタイバンコクでは、網戸をつけていない物件も多いですが、アパートでは予め取りつける工夫が行われているケースが珍しくないです。
他にも、バスルームに洗い場が備えつけられていたり、キッチンに大きめのシンクを設けるなども、日本人向けに用意された付加価値です。
不具合の対応が早く、定期的な害虫駆除やエアコンガスの補充が行われるのが、多くのアパートに共通するメリットです。
更に、ペットと同居することができたり、家族で一緒に暮らせる賃貸物件が豊富なのも魅力となっています。
しかし、付加価値があってサービスが行き届く分だけ、賃料が高めになってしまうデメリットがあります。
水道光熱費はアパートが利益を上乗せして請求するので、直接請求と比べて割増です。
バンコクにある数ある賃貸物件の中でも、サービスアパートはアパートにより高い価値を追加した物件です。
サービスアパートにはサービス系とホテル系があって、前者には備品の用意やメイドサービスがついてきます。
生活に必要なものが用意されていたり、身の回りのことを任せられるので、直ぐにでも現地で生活が始められるでしょう。
後者はホテルに済むのとほぼ同義ですから、例えばレセプションに24時間スタッフが常駐していたり、日本語対応が受けられる魅力が存在します。
レストランつきで朝食やルームサービスが利用できたり、不在の際に荷物を受け取り保管するなどのサービスも提供されます。
管理が行き届いていて何でも揃っているので、トラブルが少なく満足度の高いバンコクの賃貸サービスです。
賃料はコンドミニアムと一般的なアパートに比べて高めですが、その分トラブルが生じることが少ないのが大きな魅力です。
賃料がやや高めでホテルと併設されているなど、一般的な物件と違い落ち着かない可能性が高いです。
ただし、短期間の駐在ならとても快適ですし、身の回りのことを一切任せっきりにできるのは見逃せないポイントとなります。
3)デポジット制を行っている賃貸契約
タイバンコクの賃貸物件の賃料は、1ヶ月あたり10000バーツ前後、日本円にすると3万円前後が相場です。
家具や家電がついているコンドミニアムでは、地域によって金額が変動しやすい傾向です。
インターネット回線の方は、自分で契約を行う物件の他に、物件で契約できるタイプも存在しています。
自分で契約ができる場合は、契約や工事の手間はあるものの、より速いインターネット回線が手に入るでしょう。
いわゆるデポジットは家賃の2ヶ月分が相場で、入居の際にデポジットと1ヶ月分の前家賃を支払います。
契約期間は最低でも半年で、大抵は1年単位で更新を行うのが一般的です。
デポジットは退出の際に返してもらえますが、契約期間によっては返ってこない場合もあるので要確認です。
いずれにしても、契約は大切で最初に家賃3ヶ月分の用意が求められますから、十分に確認した上で契約を結びたいところです。
タイのコンドミニアムやアパートでは、キッチンを備えていない物件が少なくないです。
外食を好む国民性からか、タイ人は自炊する習慣があまりないので、キッチンを求めるなら設備が備えつけられている、日本人向けで高めの物件を狙う必要が出てきます。
1人暮らしで特に気になるセキュリティ面は、オートロック完備で入室時にカードを使用する物件が主流です。
バンコクでは、プールやジムを備えつける賃貸物件も充実しているので、同額の賃料なら日本と比べて贅沢な物件での生活が楽しめます。