1,純金積立を行う一番のメリット
資産を蓄えるというとき、お金を銀行に預けても今は金利が低いですから大して利息が付きません。
それならば、別の形で資産を運用したほうがいいのですが、投資の初心者でも始めやすいのは株式会社ゴールドリンクなどが提供している純金積立です。
純金積立は、毎月決まった金額の分だけ購入し続けていく投資です。
実際に購入した純金は、自分で保管するのではなく銀行や証券会社、貴金属会社など積立てサービスを行う会社が預かる形になるので泥棒に盗まれる心配もありません。
純金は、ほんの少しの量でもかなりの価値を持っています。
ですから小分けにして購入するにしても、かなりの資金が必要というイメージがあるでしょう。
確かに延べ棒で購入するとなれば、数百万円は必要になります。
しかしこのやり方は、1000円からでも始めることができます。
月々1000円でも、それを1年、2年と続けていけばかなりの量ですから、もしものときの備えとしては十分です。
株や為替だと購入するタイミングなどを考えなければいけませんが、この場合には自動的に決まった日に銀行口座から代金が引き落とされて、純金を購入します。
なので、難しい知識がなくても、投資を行えます。
そんな純金積立を行う一番のメリットは、安全資産であることです。
世界にある金というのは、わずか17万トンしかありません。
人間の長い歴史の中で、常に採掘され続けた総量がたったのそれだけです。
光り輝く見た目がきれいなだけでなく、希少な金属であるからこそ資産としての価値が生まれます。
国の通貨であれば、政情や経済によって価値が大きく変動します。
2,不安定な情勢でも価値が下がりにくい
しかし、金はどこか1国だけのものではありません。
不安定な世界でもその価値が揺らぎにくいので、なにかあったときに資産を守ろうとする人が金を買い求めて需要が高まります。
政治や経済による直接の影響がなくても、市場における需給バランスが動けば、それに伴い価値は高まります。
ですから、戦争やテロなど危険な事が起きたときには、金は高値で取引されます。
それゆえに、いざというときの備えとして使えます。
ちなみに価値が下がらないわけではありません。
国同士の諍いがおきたとしても、和平が実現すれば危険は去ります。
すると安全資産の需要は低くなり値が下がります。
不安定な情勢でも下がりにくいということと、いつでも値下がりしないということを混同してはいけません。
将来のリスクに備えて積み立てるということでは、不安定な情勢で下がりにくいという特性は安心をもたらします。
需要が下がって値下がりするときでも、資産として保有する人やジュエリーや精密機器などに使うため金を必要とする人はある程度いますから、極端に暴落するリスクは低いです。
ここで疑問点として、万が一にも純金積立で利用していた金融機関や貴金属会社が倒産したときにはどうなるのかという不安があります。
資金は出したけれども、現物は自分では保管していませんからその扱いがよくわかりにくいです。
そういった事態が起きたとき投資家の資産を守る仕組みを金融機関や貴金属会社では用意しています。
その仕組が特定保管といって金融機関や貴金属会社の資産と、購入した純金を区別するやり方です。
特定保管をするためには、高い利用料金がかかりますが、純金は投資をした人だけのものだと明確になりますから、倒産をしたときに債権者に借金のカタとして奪われる心配はありません。
3,リスクの少ない純金の管理方法とは
特定保管を利用しないときには、消費寄託というやり方で保管されます。
こちらは保管料が格段に安くなりますが、預けているときは金融機関や貴金属会社が所有権を持ちます。
会社の資産と一体になることで、それを運用して投資家に利益を還元できます。
ただし、倒産という事態になったら、投資家は純金を失ったり目減りする可能性があります。
世の中にある純金積立では、特定保管を採用している会社はあまりありません。
ほとんどが消費寄託です。
リスクを最小化したいのであれば、特定保管が出来る会社を探すべきです。
そうではなく消費寄託にせざるをえないというならば、会社の経営状況をよく見て判断したほうがいいです。
資産を増やすために行う投資で、損失を被ることになればなんの意味もありません。
それを踏まえて純金積立を利用するとき、どの会社にするべきか選ぶポイントを考えてみましょう。
最低投資金額の設定から、必要となる積立金額を計算していきます。
その結果が想定している予算の範囲内かどうかを確認していくことで利用できる会社は絞れます。
そのときには各種手数料のことも含めて計算しましょう。
純金を購入すれば、そのたびに購入手数料が発生します。
会社によっては、積立金額を増やすことで購入手数料が無料になるところもあります。
様々なパターンを選択肢に入れてください。
他にも年会費やスプレッドという手数料も発生します。
そうして1年間にかかるすべてのコストを計算して比較すれば、一番負担が少ない会社が見えてきます。
あとは、特定保管か消費寄託かという純金の保管方法で、高い保険料を支払うかどうかでどちらにするのかを決めます。
リスクを避けたいのであれば、やはり特定保管の会社を選んだほうがいいです。