米国公認会計士のUSCPAは、試験に合格すると資格取得が可能で、様々なメリットが得られるようになります。
アメリカの公認会計士資格は州ごとに取得、登録が行われ、有資格者に仕事のチャンスが増えるのが特徴です。
最初は1896年にニューヨーク州で公認会計士制度が創設され、1917年に第1回試験が施行された歴史があります。
2011年からは日本でも受験が可能になり、日本人にとってハードルが低くなったといえるでしょう。
USCPAは世界的に広く認知されていて、信頼性の高い資格と認められていますから、有資格者のニーズは常に高いです。
つまり、日本でも海外でも働ける可能性に繋がり、キャリアアップの道をひらく切っ掛けにもなり得るわけです。
受験には英語力も必要ですから、有資格者は説明不要で英語能力の証明が行えます。
現在でもUSCPAの需要は高いですが、今後も必要とされる可能性は十分に高く、将来性があるといえます。
肩書が名乗れたり個人のブランド力を上げるメリットもあるので、資格を取得する価値は大きいです。
これまでのキャリアに満足できず、心機一転や一発逆転を狙って受験に挑戦する、そういう動機の人も少なくないです。
言い換えれば、USCPAは誰にとっても将来の可能性を広げるチャンスで、就職や転職の武器になるものです。
大台の高額年収も夢ではなくなりますから、収入アップを希望する人にも朗報です。
勿論、資格の価値を活かせるかは本人次第なので、受験に合格しても満足しないことが求められます。
しかし、就職のチャンスを得てそれを切っ掛けにキャリアを積み重ねれば、いずれ年収は上昇していくことになるでしょう。
日本で働くも良し、海外に出て活躍するのもありですから、やはり夢が広がります。
USCPAに興味を持って受験を検討する場合は、受験資格の確認や学習のコツを頭に入れる必要があります。
受験資格には学位要件と単位要件があり、前者は4年制大学を卒業して学士号を取得することです。
短期大学卒を認めるモンタナ州や、3年制大学卒業でもOKとする州もありますから、州選びがポイントになります。
単位要件は、会計単位やビジネス単位を一定以上取得していることです。
150単位以上の取得が1つの目安ですから、単位を落とさないように取得したいところです。
有効単位数の認定は、受験事務局に書類を郵送することで受けられます。
受験資格が認められると、申請から1~2ヶ月ほどで資格証が送られてきます。
各種の手続きにはそれなりの費用が掛かりますから、間違えたり失敗しないように気をつけましょう。
一方、試験内容は全米で統一されていて、それぞれの科目が75点以上になれば晴れて合格です。
ただし、試験の中には得点にならない問題も含まれているので、気を引き締めて最後まで挑戦することが大切です。
試験中は得点の対象外の問題が不明ですから、どの問題も正解するつもりで臨む心構えが問われます。
USCPAの勉強方法は、毎日一定のペースで学習を続けることが基本的な考え方となります。
一般的に合格には1千時間の勉強が必要とされているので、働きながらだと勉強時間の確保が重要です。
1日3時間を勉強に充てるとしたら、週に20時間は確保する必要が出てきます。
当然ながら時間は有限で貴重ですから、効率的に学べるスクールを受講したり、移動中も学習できるように工夫することが大事です。
集中力は理解力に大きく影響するので、集中が妨げられない環境の用意も必要です。
学習は反復して記憶を定着させることが大半なので、繰り返し何度でも勉強できるペース作りを行いましょう。
目だけでなく、耳で聞いたり口に出してみるなど、五感のフル活用もまた合格の鍵を握ります。